「てらこん」参加者に称念寺の歴史を説明する藤元住職=13日、福井市西木田3丁目の同寺

 読経の体験や寺巡りを通して男女の縁結びを支援しようと、福井市内の住職2人が中心となり「てらむすび」を立ち上げた。お盆休みに合わせて13日、同市西木田3丁目の称念(しょうねん)寺などで初開催した婚活イベント「てらこん」では、多くのカップルが成立。同寺の藤元昌司(まさし)住職(64)は「大成功だった。次回はさらに多くの寺を巻き込んで開催できたら」と意気込んでいる。

 「息子が結婚しない」「娘の相手を見つけてほしい」。藤元住職には檀家(だんか)から結婚相談が多く舞い込み、現在も男女各10人ほどの身上書を預かっている。これまでに2組の結婚を仲介したが、「1対1で会わせるのは押し付ける感じがある」と難しさも感じていた。

 「一堂に集まれば、実際に話してみて自分の意思で相手を選べるのでは」と、同じように結婚相談を受けている廣善寺=同市清水杉谷町=の月田顕(あきら)住職(47)とともにイベントを発案。近所の寺にも呼び掛け、寺巡りに参加してもらったり、檀家にイベント開催を知らせてもらったりした。

 婚活事業を数多く手掛ける福井市女性活躍促進課にも協力を依頼した。イベントのノウハウを得たほか、カップル成立を手助けする「縁活お助け人」の派遣が実現。幅広い広報につながり、定員の3倍近い114人の応募があった。

 13日は市内在住の男女を中心に20~40代の44人が参加した。称念寺での読経の後、近くの3カ所の寺を巡った。フリートークでは寺の穏やかな雰囲気の中、自然な会話が弾んでいるようだった。

 気になった相手を選び合うマッチングでは、8組のカップルが誕生した。同課によると、同規模の婚活イベントに比べて多いという。参加した女性(33)は「お寺で開くという真面目な雰囲気に引かれて参加した。この出会いが今後につながれば」と満足そうだった。

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