試験点灯で、城山の斜面に浮かび上がった「Z」のLED文字=12日夜、福井県永平寺町谷口から撮影

山頂付近の斜面にLED照明を取り付ける花谷城山会メンバー=12日、福井県永平寺町の城山

 ZEN(禅)文化アピールへ山の斜面に巨大「Z」―。福井県永平寺町花谷区の住民グループが、20日に同町で開かれる永平寺大燈籠(とうろう)ながしと同時間帯に、区内の城山(473メートル)に「Z」の文字を浮かび上がらせる計画を進めている。巨大LED15基による光文字は、燈籠ながし会場からもくっきり見ることができ、川面に流れる燈籠と美しい光の共演で当日夜を彩る。

 企画したのは昨春から同山の登山道整備でまちおこしを図っている住民グループ「花谷城山会」。30回目の節目を迎える大燈籠ながしに合わせ、同町がブランド化を進めるZEN(禅)文化を発信し、城山の存在をアピールしようと1月から準備を進めてきた。

 山の所有者の許可を得て、今春からメンバー8人が頂上付近の急斜面に設置を決め、雑草を刈り取るなど、場所を確保した。

 当初は燈籠のデザインを浮かび上がらせようと、赤、白、青の巨大布帯のライトアップを試みたものの、夜間、遠方からほとんど見えず断念。複数のLEDで、Zの文字づくりに転換した。

 LED(30センチ四方)を文字の形に配置し、縦16・5メートル、横25メートルの「巨大Z」を形作った。

 直線距離で2キロ離れた会場できれいに見えるよう、春から4回試験点灯を繰り返した。「急斜面で照明を思うように配置できず、試行錯誤」(同会)。12日夜に燈籠ながし会場にメンバーや区民が集まり、きれいに見えるか最終確認した。

 酒井繁実会長は「ようやくここまでこぎ着けた。城山は鎌倉時代、豪族が山城を構えた場所。800年の時を超えて現代版かがり火を灯(とも)したい」と意気込んでいる。

 当日は午後7時から約2時間点灯する。

関連記事
あわせて読みたい