出穂したいちほまれ。買い取り価格が1万5千円に決まり、農家の所得向上が期待される=10日、福井市堅達町

 9月下旬から首都圏などで試験販売する福井の新ブランド米「いちほまれ」について、県JAグループは「買い取り販売」方式を採用し、生産者からの買い取り価格を1等米(整粒率70%以上)で玄米1俵(60キロ)当たり1万5千円に決めたことが15日分かった。今年の県産コシヒカリの内金(前払い金)より2千円高くなる見通しで、福井のトップブランド米として卸売業者らへの売り込みを強めていく。

 1俵1万5千円で買い取るのは、農薬と化学肥料を通常栽培より2割以上減らしたエコ栽培のいちほまれ。今年の生産計画量600トン(作付け120ヘクタール)のうち、8割以上の500トンを占める。

 エコ栽培以外の、農薬と化学肥料を5割以上減らした特別栽培や、どちらも使わない有機栽培のいちほまれ計100トンの買い取り価格は、東京都内の百貨店など販売先の意向を踏まえつつ、エコ栽培の1万5千円をベースに県と県JAグループでつくる「ふくいブランド米推進協議会」で検討を急ぐ。

 県JAグループでは、集荷したほとんどのコメを「委託販売」方式で扱っているが、今年のいちほまれに関しては「量が少なく、売り先も県内と首都圏に限られている」(JA県経済連の担当者)ことから買い取り販売方式を採用。1万5千円という額は「卸売業者への販売見込み額や、コシヒカリのJA精算金などを総合的に判断して決めた」(同)としている。

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