福井県内JAの主な不祥事

 JA福井市(本店福井市渕4丁目)の支店に勤務する40代前半の男性職員が、15年にわたり顧客の貯金など計約1億6千万円を着服していたことが14日分かった。

 「結果的に内部監査は機能していなかった」。JA福井市は14日の会見で、管理体制の不備を認めた。福井県内JAではこれまで何度も職員の着服や不正融資といった不祥事が繰り返され、そのたびに再発防止策を強化してきたが、またも監査の目をくぐり抜けた。

 県内では2005年、JAテラル越前で約20億円の不正融資や約1億5千万円の横領が発覚。12年にはJA花咲ふくいの職員が11年間かけ、約1億7千万円を着服した。今回の事件で職員が着服に手を染めた15年前から現在まで、県内のJA全体では少なくとも20件の不祥事があり、うち2件はJA福井市で発生。この間、顧客の口座に不審な金の動きがないかなどの洗い出しはできなかったのか。

 JA福井市は「JA県中央会の指導の下、対策を強化してきた」とするが、年3~4回行っている内部監査では事件を探知できなかった。被害に遭った2家族との契約について「手続き上の問題はなく、通常の監査では見つけにくい」と釈明に追われた。

 再発防止策として、定期貯金の解約処理の原則口座振り込み、複数人での現金取引対応などを新たに掲げたが、実効性がどの程度あるのかは見えてこない。

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