夏に活発になるオオスズメバチの働き蜂(梅村信哉さん提供)

 南米原産の強毒アリ「ヒアリ」が問題になっているが、福井県内にはスズメバチやマダニなど注意すべき生き物がいる。刺されたり、かまれたりすると、激しいアレルギー反応や感染症で命に関わる場合もある。「野山では人も自然の一部」と専門家。注意を怠らず、夏山を楽しみたい。

 昆虫の生態に詳しい福井市自然史博物館の学芸員、梅村信哉さんは、標本の採集など県内の野山で過ごす時が多い。「どんなに暑くても、長袖、長ズボン、帽子で活動します」。首にタオルを巻いたり、ズボンを靴下に入れるなど、できるだけ肌を露出しないことが基本だ。

 ■夏場に活性化

 厚生労働省の人口動態統計によると、2015年に全国で23人がハチに刺されて死亡した。スズメバチは8~9月に働き蜂が増え、活発になる。巣に近づかないことが原則だが、種類によって巣が小さかったり、地中にあったりして気付かない場合もある。

 巣に近づくと、警戒したハチの動きが慌ただしくなる。手で払ったりせず、刺激しないように静かに遠ざかる。黒色に敏感で、服や持ち物に配慮したい。梅村さんは「刺された場合は、その場で大量の水で洗い流し、病院を受診してほしい」と呼び掛ける。

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