チャラン・ポ・ランタン『トリトメナイ音楽会』

 オラオラオラーー!ってな具合に、激烈に突き進む姉妹。「このステージは女しか集まんねーのかぁ」って、小春姉さんも言ってたけど、ほんとにステージ上は(終盤まで)女子ばっかり、でも本気の女子が集まるとなんだか妙に男前になるのは、何の法則なんだろうか。

 昨年の大ヒットドラマ、『逃げるは恥だが役に立つ』オープニングテーマ曲でついに大ブレイクとなった姉妹ユニット、チャラン・ポ・ランタン。彼女たちが2016年から17年にかけて行った「チャラン・ポ・ランタンと愉快なカンカンバルカンツアー 2016-17」のなかから、自身最大キャパを見事ソールドアウトにして行った中野サンプラザでのライブを完全収録。打ち込みの電子音に慣れている日々のなか、ドラム、ベース、トランペット、サックス&フルート、バイオリンそしてアコーディオンという、ハッとするほどピュアなバンド編成で、めくるめく「大衆音楽」の世界へ連れて行ってくれる。

 なにがすごいって、セットリストがすごい。終盤も終盤にスカパラをぶち込んできたり、最後の最後にMr.Childrenがアレンジした『かなしみ』をもってきたり。なんだか不器用さすら感じるほどの演出、いや「終わりよければすべてよし」ってことなのかな。ミスチルのあとにアラブ民謡『ムスタファ』をもってくるあたりも、彼女たちらしくて良い。そして副音声も楽しいから、あり・なしで2回連続で観てほしいです。

(エイベックストラックス・3900円+税)=玉木美企子

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