合同練習に励む丹南、金津、高志高のアーチェリー部員たち。集中力を高めて70メートル先の的を狙う=福井市の県アーチェリーセンター

 70メートル先の円形の標的を狙い、3人1組の団体戦で争うアーチェリー。福井県勢が本国体に出場したのは、2005年岡山国体の成年女子が最後。その後は「つらく寂しい思いをしてきた」と県協会の山崎元啓理事長の声は沈む。少年男女は、まだまだ成長途中。一方、成年男女は強豪の日体大、近畿大出身者を獲得。成年女子は今年の愛媛国体で表彰台を見据えている。

 ■選手発掘

 県協会によると、少年種別の本国体出場は、全国フルエントリーだった女子の1999年熊本国体までさかのぼる。80~90年は男女ともほぼ毎年北信越予選を突破していたが、その後は強化に本腰を入れ始めた他県に及ばず低迷。昨年は北信越5県中、男子3、女子2県が本国体出場権を得るチャンスの年だったが、枠を逃した。

 選手発掘へ県協会は2012年夏、小学生向けに2日間の体験教室を開催した。参加した小学4~6年約200人のうち、本格的に続けたいと希望したのは約20人。その子たちを対象に通期で練習するジュニア教室を始めた。その1期生の1人は今、高校1年生になり国体出場を目指している。

 高校で部活動があるのは丹南、高志、金津の3校。ほとんどの部員が入学後に競技を始める。それでも「1年半でぐっと伸びて、インターハイに出場する子もいる」と成年女子選手でもある丹南高の菅原芽衣顧問は強調する。高校生の力が伸びれば、先に競技を始めたジュニア教室出身者と切磋琢磨(せっさたくま)する環境が生まれてくる。

 高校では通常、体力をつけながら段階を踏み標的までの距離を30メートル、50メートル、70メートルと伸ばしていく。今年の1年生で力のある選手は例年より2~3カ月早く70メートルに挑戦し始めた。本番の距離を早く経験してもらい、即戦力として育てる狙いがある。鯖江中時代は柔道部だった山本連太郎(丹南高1年)は成長が期待される1人。「2年になったら(720点満点中)600点をとれるようになって国体メンバーに選ばれたい」と志は高い。

 「同じ動作を単純に繰り返す競技。それができないと同じように弓が飛ばない」と県協会の佐々木智雄強化部長は話す。予選では1人が計72射行い、安定した力が求められる。そして団体戦。「力のある選手を3人そろえるのは難しい」(県協会の阿部照伸副理事長兼事務局長)。体力、勝利への執念など少年世代にはまだまだ不足している部分があり、遠征などで全国の強豪と戦い経験値を高めるしかない。

福井市
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