何度も人工壁を登り降りし、練習に励む中高生選手たち=福井市の県立クライミングセンター

 山岳競技は1チーム2人による団体戦。高い人工壁の登った高さを競う「リード」、低い人工壁で完登数を競う「ボルダリング」の2種目で争う。ことしの岩手国体はリードで成年女子が福井県勢初の4位入賞を果たし、福井国体では表彰台へと期待が膨らむ。県山岳連盟が力を入れるのは中学2年~高校1年の少年男女の強化。全国大会で上位入賞の成果はまだないが、成長が最も期待できる世代。選手たちは地道に経験を積み重ねている。

 11月上旬の県立クライミングセンター(福井市)。競技歴4年半の花村樹(至民中3年)が室内人工壁のホールド(突起物)に手を掛け、ゆっくりと登っていく。天井近く、高さ約9メートルの最頂部に達すると、見守るほかの選手たちから拍手を浴びた。「(挑んだのは)指がかかりにくく難しいコース。成功したのは2度目です」。課題をクリアし、花村はほっとした表情をみせた。

 ■数多く登る

 同センターではほぼ毎週末、ジュニアスポーツクライミング教室が開かれ、アスリートコースの男女計11人が切磋琢磨(せっさたくま)する。指導者の指示を受け、テープで印が付けられたコース(課題)に繰り返し挑戦している。

 花村はことしの北信越国体少年男子に初出場したが、緊張で思い通りに登れず、本国体出場を逃した。「指の強さ、体の柔軟性をもっと身に着けたい」と課題克服に向け真剣だ。少年女子の本間理乃(福井農林高1年)は岩手国体に挑んだが「(大会当日は)寒くて手が動かなかった」と不満足な結果に。そのときの悔しさが練習のモチベーションになっている。

 指導に当たる県連盟競技委員会の廣重敏(さとし)強化部長(49)は「今はとにかくたくさん登ることが大事」と強調する。さまざまなタイプの壁(課題)に挑戦した数(経験)の積み重ねこそが強化への近道。「力はついているが、全国大会ではまだ勝てない。焦っているわけではなく、このままのペースで成長していけばいい」。一流の外部講師を招いたり、県外遠征したりして一歩ずつ着実に育てていく考えだ。

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