五人が死亡、六人が負傷した美浜原発3号機(福井県美浜町)の蒸気噴出事故から丸三年を迎えた九日、関西電力は同原発で「安全の誓いの日」の取り組みを行った。事故発生時刻に森詳介社長が社員らとともに黙とうをささげ、「運転再開は新たなスタート」との気持ちで再発防止の決意を新たにした。

 午後二時半、森社長はじめ森本浩志原子力事業本部長ら幹部十四人が、犠牲になった五人を悼むために構内に設けられた献花台へ花を供えた。


 続いて「安全の誓い」の石碑前に整列し、森社長が「事故の反省と教訓を決して風化させることなく、安全を最優先に業務を確実に遂行し、実績を一つ一つ積み重ねていくべく全力を尽くす」と誓いの言葉を朗読。事故発生時刻の同三時二十二分、発電所や原子力事業本部、本店など全事業所で黙とうをささげた。


 森社長は構内の協力会社事務所で、事故で死傷者が出た木内計測を含む協力会社四十八社、百五十人に対し「協力会社の皆さんの知恵を借り、一体となって職場全域に安全意識を浸透させたい」と協力を要請した。


 さらに発電所会議室で所員二百人を前に「3号機の運転再開はゴールではなく、新たなスタートであるという気持ちで、安全安心な発電所づくりに努めていただきたい」と訓示した。


 一連の取り組みの後、森社長は美浜町役場で山口治太郎町長と面談。森社長は「安全の誓いの日に、世界一安全な発電所にしていこうという思いを新たにしており、ご支援をよろしくお願いしたい」と話した。山口町長は「取り組みは一生懸命やっていただいていると思っている。ただ、この日を風化してはならないし、われわれも忘れてはいけない」と述べた。

関連記事
あわせて読みたい