南越石佛が商品化した自宅に置けるお墓「悠」。納骨箱のサイズに合わせている=福井県越前市上真柄町

 福井県越前市の墓石・石材会社南越石佛(上真柄町、橋詰善朗社長)は、自宅で遺骨を保管できる小さなお墓「悠(はるか)」を開発し、販売を始めた。受け継ぐ人がおらず処分する「墓じまい」が、近年増加していることに対応した。家庭用の墓の商品化は県内で初という。

 墓じまい以外にも▽遠距離や高齢で墓参りが困難▽早急には墓が建てられない―などの理由で、身近に遺骨を置く「手元供養」の需要が高まっている。遺骨、遺灰の一部を保管する骨つぼはさまざまな素材、デザインの商品があるが、墓石の形は珍しい。

 「悠」は高さ27センチ、幅と奥行き各18センチ。県内で一般的な納骨箱のサイズに合わせた。加工した御影石の色目で「しろ」「さくら」「くろ」の3種類ある。デザインも前開きと上ぶたが開く2タイプがあり、商標登録を出願している。いずれも8万5千円(税別)。6千円で戒名などの文字を側面に彫ることができる。

 橋詰社長は「少子高齢化や核家族化で寺離れが進み、仏間のない住宅、家族葬が増えるなどライフスタイルが変化している。墓のニーズも変わってきており、部屋にも置ける供養塔を提案した」と話している。

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