繊維土木資材製造販売の前田工繊(本社坂井市春江町沖布目、前田征利社長)は六日、東証二部に株式を上場した。初値は三千十円、終値は三千円で、売り出し価格の三千円と同額だった。出来高は九十七万二千三百株。県内に本社を置く企業の上場は十四社目。

 東京証券取引所を訪れた前田社長らは、上場通知書を受け取った後、同取引所内の東証アローズで、立会場時代に使っていた鐘(かね)をたたいて初上場を祝った。

 記者会見で前田社長は「いよいよ全国から株式を購入していただくことになり、経営の責任をひしひしと感じている。これを契機に第二の創業期に入る。次の成長に挑戦していく」と上場を終えて新たな決意を示した。

 上場の狙いについて「人材確保が一番の目的」としたほか、情報発信による新たな事業展開の可能性を探る。同社が得意分野とする落石防護壁や地盤補強用繊維などの事業に対しては「時代の変化とともに公共事業の中身も変わってきた。市民がより安全で快適に生活できる環境づくりが見直されている」と話し、環境面や安全性を重視したインフラの整備、維持補修という視点から土木繊維資材の将来性を示した。

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