大型ビジョンに映った「安倍改造内閣発足」を伝えるニュース=3日午後5時40分ごろ、福井市のハピリン

 内閣改造では拉致問題担当相を兼務していた加藤勝信氏が厚生労働相になり、引き続き拉致も担当する。福井県内の関係者からは「専属でなく兼務が続いており、安倍首相の本気度が伝わってこない」という声が上がった。

 救う会福井の森本信二会長(61)は「政府は拉致を最重要課題と言ってきた。しかし大臣はまた兼務。拉致を軽視している印象」と不快感を示した。拉致被害者家族会が安倍首相に、今年中の被害者の救出を要望したことを挙げ「家族会の要望を政府はどう受け止めているのか」と疑問を投げかけた。

 一方、救う会副会長の島田洋一県立大教授(59)は「加藤氏は首相の最側近の一人。大臣継続は評価できる」。今後の課題としては「北朝鮮と米国による戦争の可能性もある中、北に残る拉致被害者をいかに救出するかのシミュレーションも必要」とした。

 「(前の内閣ではさまざまな問題が持ち上がり)安倍首相は拉致問題どころじゃないのだろう」と推測するのは敦賀市の特定失踪者、山下貢さん=1989年失踪当時(39)=の妹山森啓子さん(64)。「安倍さんが首相になったときはいろんな期待をしていたが、今はもう期待できない」と話していた。

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