ものづくりの承継・発展を支える人材を政府がたたえる「第二回ものづくり日本大賞」の受賞者が三日決まった。近畿ブロック管内では総理大臣賞に本県の秀峰(福井市)の五人、経済産業大臣賞に松浦機械製作所(同)の二人、優秀賞にケイ・エス・ティ・ワールド(同)の四人が選ばれ、本県企業の技術の高さがあらためて評価された。

 二○○五年に経産省など四省庁が創設した表彰制度。ものづくりの中核を担う若手・中堅・熟練人材が対象で、二年に一度選考している。

 総理大臣賞(全国五件)を受賞した秀峰は、携帯電話や自動車部品などの球曲面に高精度の印刷を施す独自技術が高い評価を受けた。受賞者の一人の村岡貢治社長は「頑張っている全社員の代表として五人が表彰を受け、技術力が認められたことはうれしい。この賞におごることなく、今後も技術力を高めていきたい」としている。

 経済産業大臣賞(同十四件)の松浦機械製作所の友田富夫さんらは松下電工、九州工大などと連携。鉄粉をレーザーで固めて高速切削を施し、低コスト短納期で金型(二十五センチ四方)を製造できる方法を確立した。金属光造形と高速切削技術を融合させた加工機は世界で唯一、製品化され販売されている。

 優秀賞(同八十四件)のケイ・エス・ティ・ワールドの川崎正寛社長らが受賞したテーマは「厚膜熱酸化膜付きシリコンウェーハの製品化」。半導体の基板に使われるシリコンウェーハに、通常の十―二十倍の厚膜加工を施し量産化することに成功。インターネットなどの光通信、センサー類、車載デバイスの特性向上に貢献している点が評価された。