児童虐待防止の呼び掛けや児童相談所の連絡先が掲載されたチラシ

 児童虐待相談が増加傾向にある福井市は本年度、防止啓発に力を入れる。これまでは11月の全国推進月間を中心に取り組んできたが、本年度は7月から同月間まで5カ月連続で啓発事業を行い、防止と早期発見に向け市民の意識を高める。7、8月は啓発グッズを配布、「夏休みは家族で過ごす時間が増える。子どもの笑顔を守る大切さを改めて考えてほしい」としている。

 市内の保育園や学校などから寄せられた昨年度の虐待相談は99件で、2013年度の61件から年々増加している。家庭の経済的な困窮や、地域ぐるみで子どもを見守る環境がなくなっていることなどが背景にあるとみられる。

 切れ目なく啓発し市民に関心を持ってもらおうと、市と福井仁愛学園、子どもの虐待や非行防止に取り組む団体「HUG(ハグ)」が協働し、期間を拡大した事業を初めて企画。4月から準備を進めてきた。

 7月22日にはショッピングセンター(SC)のパリオシティとベルで、児童相談所の全国共通ダイヤル「189(いちはやく)」を記載したチラシ、ティッシュ、ボールペンを配った。買い物客は「虐待かもと思ったらすぐに電話を」などと書かれたチラシの文章に目を留めていた。

 8月20日にはSCのエルパで啓発グッズを配る。9月は福井駅西口エリアの催しにブースを出展。10月はアオッサで音楽を通した親子触れ合いイベント、11月は育児相談会、工作体験、パネル展などの催しが一体になった「こども笑店」を開く。12月以降も事業を検討している。

 市子ども福祉課は「虐待は早期の発見、対応が大切。市民に少しでも関心を持ってもらえれば」と話している。

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