ヒアリの定着防止に向け、コンテナ置き場の舗装の亀裂に充填剤を入れて補修する作業員=28日、敦賀港鞠山南地区国際物流ターミナル

 国土交通省は28日、南米原産の強毒アリ「ヒアリ」の定着を防止するため、中国との定期航路がある敦賀港(福井県)で、ヒアリのすみかとなりやすいコンテナ置き場の舗装の亀裂をふさぐ緊急対策に取り組んだ。同省敦賀港湾事務所によると、同港でヒアリは確認されていない。

 同省の緊急対策は、横浜港や名古屋港内の舗装の亀裂にヒアリの巣が確認されたため、中国や台湾などからの定期航路がある全国68港で24日から実施している。

 敦賀港では、中国・上海港と結ぶ定期コンテナ船が週1便寄港する鞠山南地区国際物流ターミナル内にある舗装の亀裂を調査。地盤沈下などの影響でターミナル西側の通路に長さ約55メートルと45メートルの亀裂2カ所が確認され、補修対策を取った。

 この日は作業員や敦賀港湾事務所、県職員の計18人が参加。作業員らは、アスファルトに特殊ゴムを混ぜ軟らかくした充填剤を、最大幅約1センチの亀裂に丁寧に注入していった。今後は建物や道路の目地の補修も検討する。

 敦賀港湾事務所の伊藤淳副所長は「舗装の亀裂を埋めるなどの対策をできるところから行い、港湾管理者の県と一緒になって侵入を防ぐ対応を引き続き取っていきたい」と話した。

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