特別防衛監察の結果を公表する稲田防衛相=28日午前、防衛省

 稲田朋美防衛相は28日の記者会見で、閣僚を辞任する意向を表明した。これに先立ち、安倍晋三首相に辞表を提出し、受理された。南スーダン国連平和維持活動(PKO)部隊の日報隠蔽(いんぺい)問題を巡り、防衛省トップとして混乱を招いた責任を取った。8月3日にも実施される内閣改造まで岸田文雄外相が兼務する。稲田氏辞任で首相の任命責任が問われるのは確実で、内閣支持率が急落している政権への打撃になる。

 首相は稲田氏の辞任表明後、官邸で記者団に「混乱させた責任を取りたいとの意思を尊重し、辞表を受理した」と述べた。

 稲田氏は閣僚給与の1カ月分の返納も発表した。

 日報を巡っては「廃棄済み」とした陸上自衛隊にデータが保管されていたことが3月に判明。稲田氏が2月に陸自保管の非公表方針を了承していたとして、隠蔽への関与も明らかになった。

 稲田氏は、これまで事前了承を否定。野党は、日報の組織的隠蔽を了承していたとして首相に即時罷免を求めてきた。稲田氏は東京都議選中、自民党候補を応援する集会で自衛隊の政治利用と受け取られる発言をして厳しく非難された。

 稲田氏は2012年12月、第2次安倍内閣の行政改革担当相として初入閣。14年9月には自民党政調会長に起用された。昨年8月の内閣改造では、女性で2人目となる防衛相に就任した。
 

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