越前和紙の産地である越前市今立地区に滞在し芸術作品をつくる「第二十六回今立現代美術紙展アートキャンプ」(福井新聞社後援)の公開制作が二十七日、越前市のいまだて芸術館で始まった。県内外の女性作家が伝統技術を体験しながら、越前和紙の新たな可能性を生み出す。

 アートキャンプは、一九七九年から始まった同展の企画展で、完成した作品を募り展示する公募展と交互に開催している。今回は十九―二十六歳の若手作家八人が参加した。

 この日は四人が制作に取り掛かった。県内で唯一参加している上木美枝さんは桜の枝を拾い集めて三角形を作り、和紙を張り合わせたパーツを組み立てた。和紙にはピンクや水色の模様を付け「会場が広いので大き目の作品にしたい」との構想を描いている。

 大阪府の水長遙さんは、和紙を約二十センチに切りロール状に丸め、六、七本ずつ束にした。京都市の阪上弥生さんは、紙をすいた工房の様子をスケッチし「アクリル絵の具で模様化したタペストリーをつくりたい」と話し、今立地区の印象を作品に織り込むという。