息の合った動きで進む美方高の選手たち=3月10日、美浜町の県立久々子湖ボート場(新谷貴之撮影)

 2018年福井しあわせ元気国体(9月29日~10月9日)、元気大会(10月13~15日)まで残り2年余り。県や競技開催市町、各競技団体は準備を本格化させている。天皇杯(男女総合)優勝を実現するために各競技が取り組む施策と課題をはじめ、障害者スポーツやデモンストレーションスポーツ、熱戦の舞台を紹介する。

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 まさに本県の屋台骨だ。過去10年間で競技別天皇杯(男女総合)獲得7回。昨年の和歌山国体では、本県の天皇杯得点920・5点のうち、2割近い176点を稼ぎ出した。福井国体では、189点を獲得した2010年千葉国体を上回る「史上最高得点を取ってみたい」と田辺義郎県協会理事長。言葉の先に、前人未到の200点台という目標が見えてくる。

 ■「オール福井」体制

 王国の礎は、久々子湖を中心に嶺南の高校4校が切磋琢磨(せっさたくま)する強化体制にある。

 転機は1993年。複数校で国体クルーを組む「福井選抜チーム」体制が築かれた。

 高校は実質美方高1強。残る3校にとって全国大会は遠かった。小規模校の小浜水産高監督だった桝田宏県協会強化部長(52)は「1人でも強い選手がいれば、日の目をみることができる」選抜体制実現へ奔走した。

 これが美方、若狭、敦賀工、小浜水産の監督の連携をもたらした。桝田強化部長がU―19日本代表コーチに就任すると、エルゴメーターの導入、シングルスカルベースのトレーニングなど、先進的な強化策が共有され、飛躍的に競技力が向上した。

 県内中学は美浜にしかボート部がなく、大半が高校から競技を始める。「ボートは骨格や筋力の成長に左右される部分が大きい。どこまで伸びるかは未知数」と美方高監督の清水寛之強化部副部長(48)。それだけに指導者の能力を磨くことが選手強化になる。強将の下に弱卒なし―。それが導き出された答えだった。

 受け皿も整っている。地元の関西電力は「地域共生」を掲げ、優秀な男女高卒選手を採用。桝田強化部長と同期の和多田一女子監督(52)、美方高OBの森山修男子監督(41)がメンタルトレーニングなども取り入れた指導で才能を伸ばす。地元の警備保障会社オーイングも14年にボート部を創部。少年から成年へ、盤石の「オール福井」体制が築かれている。

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