敦賀港へのヒアリ侵入を防ぐため、殺虫剤入り餌と調査用わなを置く県職員=14日、福井県敦賀市の同港

 強い毒を持つヒアリの生息調査を中国との定期航路がある敦賀港で14日から行っていた福井県は24日、調査用のわなにかかったアリ70匹の中にヒアリを含む外来種はいなかったと発表した。県は「当面の間は調査を継続する」としている。

 南米原産のヒアリが5月下旬以降、神戸、大阪、東京、名古屋、横浜港などで見つかったことを受けての措置。ヒアリが定着している中国や台湾からのコンテナに紛れるなどの例が多く、県は国の通知を受け、中国・上海港との定期コンテナ船が週1便寄港する敦賀港の鞠山南地区国際物流ターミナルで調査した。

 14日にヒアリが生息しやすい緑地帯など約4300平方メートルに、粘着シートが付いた調査用わなを10個設置。21日に回収し、県自然保護センター(大野市)で学芸員らが顕微鏡で色、大きな、形などを確認した結果、わなにかかっていたアリ70匹はすべて在来種だった。

 国土交通省は中国や台湾からの定期航路がある、敦賀港など全国68港を対象に、コンテナ置き場の舗装の亀裂などを補修する対策を早急に進める方針を示している。県港湾空港課は「国の対策の進捗(しんちょく)を見ながら、当面の間、わなによる生息調査を継続していく」と話している。

関連記事
あわせて読みたい