新鮮な魚介類を毎日40種類ほど用意し、手間賃を取らず刺し身などにしてくれる丸松=福井市

 鮮魚卸の松屋水産(本社福井県越前市家久町、五島啓子社長)が、5月に福井市飯塚町にオープンした直営店・丸松(五島輝幸社長)の評判が居酒屋などの飲食店や主婦らに口コミで広まっている。越前町や坂井市の定置網で、当日水揚げされた魚介類をトロ箱で毎日40種類ほど用意。消費者が見て選んだ魚を、板前がその場でさばいて提供する昔ながらの「魚屋さん」スタイルが人気を集めている。

 豊富な品ぞろえと、水揚げから1~2時間という産地直送ならではの鮮度に加え、三枚下ろしだけでなく刺し身にする手間賃も無料で行っている。丸松の五島社長は「県内どこにもないサービス」と自負する。

 魚介類の需要は全国的に落ち込んでいるが「調理が面倒、またはできないというだけで、基本的にはみな魚が好き」(五島社長)との思いから、ドラッグストアだった店舗に5月26日にオープン。今の時季は朝取れのアジやマイカ、サバ、カワハギなどを越前町の漁港や三国漁港の市場や、福井市の福井中央魚市から仕入れて並べている。

 本業は卸のため、一般小売価格より3~4割安いのも特長。トロ箱の同じ魚種は全て同一料金で販売。早く来店すれば、大きな魚をお得な値段で買うこともできるという。普段口にしている魚の顔や形、大きさを実際に見て知ることもでき、子ども連れの客も多いという。

 すしや焼き魚、総菜なども店で調理して販売。近隣の契約農家が作った野菜の販売コーナーも設けている。店内で食べることもでき、魚介類を買った人にはみそ汁やドリンクを無料で振る舞っている。

 毎週土、日曜の午前11時半からは三重県や和歌山県から仕入れた60~80キロのマグロを解体。柵取りして小分け販売している。

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