76歳の女性です。ここ2年の間に下まつげから5ミリほど下方の皮膚に、ニキビやイボ状の突起物ができました。両眼の下と鼻に複数あります。指先でつまもうと思えばつまめる程度の大きさで、肌色っぽく、痛みやかゆみはありません。10年前に乳がんになり、放射線治療などを行い、現在は降圧剤を服用しています。ニキビやシミができやすい体質と思っていますが、原因や対策を教えてください。(福井県坂井市)

 【お答えします】越後岳士 福井県立病院 皮膚科医長

 ■稗粒腫やエクリン汗嚢腫 女性にできやすく

 お顔のトラブルは気になりますし、他に病気があるのではと心配のことと思います。内臓の病気や飲み薬と関係した皮膚の症状ではなさそうですのでまずはご安心ください。

 一般的に女性の目の下にできやすいブツブツとしては、稗粒腫(はいりゅうしゅ)、汗管腫(かんかんしゅ)、エクリン汗嚢腫(かんのうしゅ)が挙げられます。

 稗粒腫は直径1〜2ミリの白いブツブツで、小さな袋の中に皮膚の垢や脂が詰まった状態です。ニキビなどの皮膚の炎症やけが、やけどの跡などにできることがあります。自然に治ることが多いので様子をみることが多いですが、積極的に治療するとすれば、内容物を絞り出す処置をします。

 汗管腫は直径1〜3ミリ、肌色から少し茶色のブツブツで、汗を出す管が皮膚の中でトグロを巻いて盛り上がった状態です。女性に多いできものです。自然に消えることはありませんので、窒素で凍結するかレーザーで治療することになりますが、完全にきれいに治すことは難しいです。

 ■体質も左右、予防は困難

 エクリン汗嚢腫は直径2〜3ミリで肌色からやや透き通ったブツブツで、汗を出す管が皮膚の中で袋状に膨れた状態です。中年以降の汗をかきやすい女性に多いできものです。汗をかきやすい夏に悪化し、涼しくなると目立たなくなる傾向があります。暑いときは冷たいタオルで冷やすとまぎれることがあります。汗管腫と同じようにレーザーで治療することがありますが、完全にきれいに治すことは難しいです。

 いずれも良性で伝染することがなく、加齢が関係したものでもないのですが、体質としてできやすいことがあり、残念ながら予防することは難しいです。

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