北陸新幹線福井県内区間の事業予算の推移

 福井県の2017年度当初予算案は、高速交通網の整備費が16年度から大幅に増額された。北陸新幹線金沢—敦賀間の延伸工事の負担金として約7割増の174億2400万円を計上し、23年春の敦賀開業に向け県内全域で高架橋工事などを加速させる。併せて昨年末の小浜・京都ルート決定を受け、敦賀以西のまちづくり行動計画の検討に入る。敦賀開業と同時期の県内区間全線開通を目指す中部縦貫自動車道整備事業の負担金も約5割増の27億4768万円となった。

 北陸新幹線の全体事業費は871億2千万円(16年度506億4千万円)。事業費の枠組みは貸付料(JRが開業後に支払う新幹線施設使用料)を除いて残りの3分の1が地方負担となっており、貸付料が充てられる割合を4割と見込んで地方負担を約174億円と算出した。市の負担が約6億円のため、県の実質的な負担は約168億円となる。

 県新幹線建設推進課は、増加要因を「高架橋工事が本格化するため」と説明。県内区間の高架橋は16年度中にすべて発注される予定で、事業者の工事計画、地元説明などを経て、17年度後半から建設が本格化する。工事は19年度にピークを迎える見込みだ。

 小浜・京都ルート決定の対応では、昨年3月に県が策定した官民の行動計画「高速交通開通アクション・プログラム」の見直しなどに442万円を計上。新幹線小浜駅周辺のまちづくりなど若狭地方のプロジェクトなどを検討し、プログラムに肉付けする。

 中部縦貫自動車道の整備も加速させる。国の事業費と県の負担分を合わせた総額は、16年度の74億円から112億6100万円に増える。永平寺大野道路を今年夏前までに全線開通させるとともに、大野油坂道路の工事を本格化させる。大野東—和泉間でのトンネル工事や、大野—大野東間の測量・設計、和泉—油坂間の用地取得などを進める。

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