入り口に休業を知らせる紙が張られた「うなぎ・割烹 曙覧」=12日、福井市のハピリン

 福井市のハピリンにある飲食店「うなぎ・割烹(かっぽう) 曙覧(あけみ)」で、産地を偽りうなぎを提供したとして、経営企業(名古屋市)の会社役員(47)と同店の元料理長(56)が不正競争防止法違反(虚偽表示)の罪で略式起訴されたことを受け、ハピリン商業フロアを管理する福井駅西口開発が、経営企業に同店の契約解除を求める方針を固めたことが19日、関係者への取材で分かった。

 ⇒偽装うなぎ「まさかと思った」

 同店は、2人が逮捕された翌日の6月28日から休業している。

 関係者によると、18日に取締役会を開き対応を決めた。起訴内容が、契約解除できる要件として条項で定めている「公序良俗に反する行為」に該当すると判断したとみられる。福井駅西口開発は取材に対し「コメントは差し控えたい」と話した。

 事件を巡っては、名古屋区検が18日、共謀して中国産ウナギを国産と偽り同店で提供したとして、同店を経営する会社役員と元料理長を略式起訴した。名古屋簡裁は同日、会社役員に罰金50万円、元料理長に罰金20万円の略式命令を出した。

 経営企業と町家再生事業で協定を結んでいる坂井市には19日、役員側から今後の対応について問い合わせる電話があった。市は事実関係を21日までに文書で回答するよう求めており、期限通り提出するよう要請。「地元の意向を踏まえ、回答を待って会社側と話し合いたい」としている。地元住民からは、経営企業側が事業を辞退するよう求める声も挙がっている。

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