VRスコープをのぞく見学者=19日、福井県おおい町の大飯発電所構内

 関西電力は原発施設の見学者がより構造を理解できるようにと、大飯原発の原子炉建屋内などを映した仮想現実(VR)ソフトを制作した。VRを活用した発電所の見学は全国で初めて。装着したスコープに映像などが映し出され、一般人は容易に入れない場所をぐるりと見回すことができる。試験運用を始めており19日、VRを使った同原発の見学会が報道関係者に公開された。8月ごろに本格導入する見通し。

 【写真】原子炉建屋内を映したVR映像の一場面

 従来の見学会では構内をバスで巡り、外から原子炉建屋などを眺められるだけだった。見学者からの「せっかく現地に来たから、もっと構内を見たかった」「建物の中を知りたい」などとの改善要望を受け、VR導入を計画した。

 VRソフトは同社が独自に制作。従来は見学できなかった原子炉建屋内や使用済み燃料プールなどの設備を、顔の向きに応じて全方位を見回すことができる。主な設備を見ると名称の字幕が現れる。海水ポンプの場面では、新規制基準に合わせて行った津波・竜巻対策が動画で紹介される。

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