北陸新幹線

 福井市が検討していた北陸新幹線福井駅舎のデザインコンセプトが「太古から未来へ〜悠久の歴史と自然がみえる駅〜」に決まり7日、東村新一市長に報告された。恐竜や一乗谷朝倉氏遺跡などの豊富な歴史、自然が発信できるデザインを求めている。15日に建設主体の鉄道建設・運輸施設整備支援機構に要望。今年夏から秋にかけて、コンセプトを基にしたデザイン素案が示される。

 コンセプトは駅舎外観デザインの基本的な方針を示すもので、4駅が造られる県内各市が作成し鉄道・運輸機構に要望。福井市では学識経験者ら9人でつくる検討会が昨年8月から4回会合を開き、市民アンケートや中学生のアイデアなどを踏まえてコンセプトを決めた。

 同駅が福井県の玄関口であることを重視。勝山市の恐竜や平泉寺、大本山永平寺、越前大野城、一乗谷朝倉氏遺跡など本県の歴史遺産、足羽山や足羽川など豊かな自然の魅力発信を求めている。

 コンセプトには▽えちぜん鉄道駅やアオッサとの調和▽杉、笏谷石など県産素材、伝統工芸品の活用▽自然光を採り入れた明るい駅▽歩行、待合空間の確保—などを求める7項目の意見も付けられた。

 7日は検討会委員長を務める川上洋司・福井大大学院教授が市役所を訪れ、東村市長に報告書を手渡した。川上委員長は「駅が、新しい地域づくりの出発点になってほしいとの思いも込めた」と説明。東村市長は「(福井駅は)1面2線(島式ホーム)と狭いが、余裕のあるものにしていくのが課題」と話した。

 鉄道・運輸機構の外観デザインは3案示される見込み。市はアンケートなどで市民意見を募った上で検討会を設けて1案に絞る。新年度中に鉄道・運輸機構に推薦し、最終デザインが決定する。北陸新幹線の福井開業予定は2022年度で、新駅舎は21年度の完成を目指す。

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