移設へ向け、解体が進む転車台=26日、福井県敦賀市木ノ芽町

 福井県敦賀市の北陸新幹線敦賀駅の予定地で、かつて機関車などの方向転換に使われた転車台の移設保存に向けた解体作業が進んでいる。「鉄道のまち」を象徴する遺産が慎重に分解され、運び出されている。

 転車台はJR敦賀駅東側にあり、1952(昭和27)年製造と記されている。全長約20メートルの円盤状の装置で、蒸気機関車(SL)などの方向転換に使われた。小浜線が電化される2003年ごろまではディーゼル車用に活躍していたという。

 現在は使われておらず、新幹線駅舎整備のため撤去する必要があったが、県が移設保存を決定。本年度9月補正予算に、解体費用3500万円を計上した。

 作業は13日に始まり、分解しながら運び出している。鉄製の部品は1万個を超えるリベット(びょう)で締められており、分解のため1300個ほどを手作業で外す必要がある。作業員がハンマーなどを使ってリベットを抜いて分解し、クレーンでつり上げていった。

 県は同市の金ケ崎周辺への移設を想定。分解された部品は順次、人道の港敦賀ムゼウム付近の空き地へ運び出している。順調にいけば、あと1週間ほどで作業を終える見込みという。

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