坂井市三国町出身の作家で詩人の高見順(一九○七―六五)をしのぶ「第二十三回荒磯(ありそ)忌」が十五日、同町内の高見順文学碑と円蔵寺で営まれた。今年は生誕百年に当たり、高見を慕う文学ファンのほか、生前、高見と親交のあったジャーナリストで作家の松元眞氏(77)もゲストとして招かれ献花した。


 文学碑は、六七年に高見の友人である川端康成らによって日本海を見下ろす同町米ケ脇に建立された。碑には古里・三国を詠んだ代表的な詩「荒磯」の節が刻まれている。


 荒磯忌は、県内の有志でつくる「高見順の会」が毎年営み、今年も二十人ほどが訪れた。写真が掲げられた文学碑に、出席者が次々と献花。三国高校漢詩部の岡田恵夢さん(一年)と杉山真紀さん(同)の二人が「果実が美しく」「私の聖者」など高見の詩四編を朗読した。


 また生誕百年であることから、財団法人「高見順文学振興会」事務局の川島かほるさん(70)があいさつし「生誕百年の年に、地元の三国では文学講座を開いてくれて、高見順の会が古里にあって本当によかった」と述べた。


 この後、高見の墓がある同町宿二丁目の円蔵寺で法要を営んだほか、高見の生前を知る松元氏を囲んでの座談会も開かれた。

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