入り口に休業を知らせる紙が張られた「うなぎ・割烹 曙覧」=12日、福井市のハピリン

 産地を偽りうなぎを提供した容疑で逮捕者を出した福井市のハピリン2階にある飲食店「うなぎ・割烹(かっぽう) 曙覧(あけみ)」は12日、休業から半月を迎えた。関係者は今後の対応を断続的に協議する一方、商業フロアの一角が使えない状態がいつまで続くのか、先行きが見えてこない状況に頭を抱えている。

 中国産ウナギを国産と偽り提供したとして6月27日、不正競争防止法違反(虚偽表示)の疑いで、経営企業(名古屋市)の社長と元料理長が逮捕された。11日には、基準値を超える農薬が残るウナギを輸入したとして、食品衛生法違反の疑いで追送検された。

 曙覧は昨年4月末のハピリンオープン当時から営業。出入り口には「大変ご迷惑をおかけしますが、当分の間、臨時休業とさせて頂きます」と書かれた紙が張られ、6月28日から休業している。

 ハピリン1、2階の商業フロア「ハピリンモール」を管理する福井駅西口開発はこれまで、緊急会議や取締役会などを開き、経営企業の担当者から聞き取りもしながら、今後の営業をどうしていくか協議してきた。しかし逮捕された2人は容疑を否認しており、経営企業も方針を決めかねている状態だという。

 ハピリンはJR福井駅西口の一等地にあるだけに、他のテナント関係者からは「このまま休業が続くとみっともない。観光客はどう思うだろうか」と危惧する声も出ている。曙覧を利用したことがあるという福井市の男性(57)は「今回の事件の影響で、他のテナントのイメージダウンや撤退につながらなければいいが」と心配していた。

 西口開発の担当者は「まずは経営企業の方針決定を待っている状態。こちらとしての対応を決めるのはそれから。できるだけ早く方針を示してもらいたい」と気をもんでいる。

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