福井県内のツキノワグマ出没件数(4~6月)

 福井県内で本年度にツキノワグマの出没が相次ぎ、市町などに寄せられた目撃などの情報は201件(10日現在)に上っている。4~6月の出没件数は2004年度の調査開始から最多で、集落に近い山際での目撃が目立ち、5月には小浜市で人が襲われる被害も発生した。人里近くに住み着く「里グマ化」や生息数そのものが増えているとの見方もあり、県や市町は注意を呼びかけている。

 県自然環境課のまとめで、04年度以降の4~6月の出没件数を比べると、初めて100件を超えた14年度の138件がこれまで最も多く、15年度132件、16年度114件と推移していた。本年度は6月に入って急増し、1カ月だけで125件に達し、3カ月間で184件になった。

 市町別では、福井市が32件で最も多く、小浜市24件、高浜町23件、越前市とおおい町がともに18件で、嶺南地方での出没が目立つ。同じ個体が繰り返し目撃されたとみられるケースもある。集落や耕作地近くに仕掛けたイノシシ、シカ対策のおり、わなに誤ってクマがかかるなどして、39頭が有害捕獲された。15年度(38頭)、16年度(41頭)の1年間と同水準になっている。

 春から夏にかけては、繁殖期の雄が広範囲に動き回るほか、親離れしたばかりで人に対する警戒心が薄い若いクマが集落付近をうろつく。冬眠に備え、奥山のクマが餌を求めて大量出没する秋とは行動が異なるという。

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