移動販売車(後方)を導入する「セブン-イレブン越前粟田部店」の上坂さん夫妻=福井県越前市粟田部町の同店

 福井県越前市粟田部町のセブン―イレブン越前粟田部店が7月下旬から、移動販売車による新サービスを始める。北陸3県のセブンでは初めて。店はお年寄りの見守りに役立ちたいとし「来てほしいと言われれば、個人宅でも可能な限り出向きたい」としている。

 越前市とセブン―イレブン・ジャパンは今年1月、地域見守り活動の協力に関する協定を締結しており、移動販売車の導入もその一環。日常の買い物が不便な地域などを巡回する「あんしんお届け便」を行う。同サービスを展開するのは、セブンの全国約2万店のうち40店ほどしかない。

 移動販売車はセブンが軽トラックをベースに開発した。荷台部分に商品棚や冷蔵・冷凍庫を備え、弁当や総菜など食料品を中心に約150アイテムを積載。週に平日5日間の販売を予定している。巡回ルートは地域の要望なども踏まえ今後、検討していく。店舗同様、電子マネー決済にも対応する。

 同店は3年前から、越前市内や隣接する池田町への商品配達サービスを実施しており、移動販売車の導入は同店が要望し本部が了承した。市内で同店など2店を経営するオーナー上坂幸一さん(59)は「移動販売を始めるのは3店目をやるのと同じくらい大変だが、この事業に関心のあるスタッフも募っていきたい」。

 上坂さんの妻で移動販売を担当する店長の恵子さん(60)は以前、介護サービスの事業所で訪問介護の仕事をしていた。コンビニで配達サービスを始めてからも地域での見守りの重要性を感じており、2年ほど前には1人暮らしのお年寄りの顔色が悪かったため家族に連絡し、命をとりとめたこともあった。「定期的に元気な顔を見てあげることはとても大事だと思う。コンビニとして少しでも地域の役に立てれば」と話している。

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