「助けて-」と大声を出す児童=9日、福井県小浜市今富小

 不審者に遭遇したときに声を上げることを児童に学んでもらう「大声コンテスト」が9日、福井県小浜市今富小の体育館で開かれた。1年生48人が「助けてー」と大声を出し、機器を使って音量を測定。日ごろ大声を出すことが少ないことから、なかなか声が出ない児童もおり、保護者からは「よい機会になった」と好評を得ていた。

 同校PTAが、親子の触れ合いや保護者同士の親睦を図ることを目的に毎年開いている「親子ふれあい学級」の一環。同PTAの1年学級委員が、楽しみながら不審者への対応法を学んでもらおうと企画した。

 この日はまず、保護者と児童が手をつないで走るリレーを行って、不審者からの“逃げ足”を競った。続いて小浜署員が講習し「ついていかない」「車に乗らない」など、不審者への対応をまとめた標語「いかのおすし」を指導した。

 コンテストでは児童が3人ずつステージに上がり、約30メートル離れた測定器に向けて叫んだ。特に女児は声が出にくかったようで、中島小杏綺さん(1年)は「難しかった」とはにかんでいた。

 父親の一貴さん(38)は「子どもは普段、大声を出すことはないので、こういった機会に試すことができよかった。標語など初めて聞く話もあり参考になった」と話していた。

 嶺南地方では今年4月、若狭町の小学校に男が侵入し、教員に暴行を加える事件が発生したほか、新聞などに不審者情報が頻繁に掲載。企画した担当者は「保護者に不安感は強く、防犯に関する関心は高い」と話していた。
 

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