福井地裁=福井市春山1丁目

 福井県内の20代女性宅に侵入、乱暴しけがを負わせたなどとして、住居侵入と強姦致傷、強制わいせつ、県迷惑防止条例違反(盗撮)の罪に問われた住所不定、無職釘本龍二被告(43)の裁判員裁判の判決公判が7日、福井地裁であった。渡邉史朗裁判長は「女性の人格や尊厳を無視し、犯行をエスカレートさせた」として懲役10年(求刑懲役12年)を言い渡した。

 判決理由で渡邉裁判長は強姦致傷について、凶器で脅して手を縛り、殴ったり「殺す」と脅すなど「あの手この手で制圧している」と指摘した。口にシャワーの水を噴射し続けた行為は「多大な苦痛と恐怖を与える強烈な暴行」と非難。「性的自由を侵された程度は、同種事案の中でひどい部類」とし「生活や人生を一変させられた被害者が、法廷で悲痛な心情を訴え、厳罰を求めるのはもっともだ」と述べた。

 強制わいせつについては「単なる行き当たりばったりの犯行とは到底いえない」とした上で、盗撮を3回した後、約1年足らずの間に強制わいせつ、強姦致傷に至った犯行を「計画性が徐々に高くなっている」と述べた。一方で「反省の弁を述べ、再犯に及ばないと誓っている」などとした。

 判決によると、釘本被告は昨年6月12日未明、無施錠だった県内女性のアパート玄関から侵入、女性の口をふさぎカッターナイフで脅迫。女性の両手首をビニールテープで縛り、頭を拳で殴って洗面所まで引きずり、シャワーヘッドで口に水を入れるなどの暴行を加えた上で乱暴、約2週間のけがを負わせた。

 昨年1月3日夜には、歩道を歩いていた10代女性の後ろから口をふさいで脅し、胸を触るなどのわいせつ行為をした。2015年7~9月には、同県敦賀市白銀町の公園の公衆便所で3回、スマートフォンで女性の尻などを撮影した。

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