西川一誠知事(右)と意見交換する田中俊一原子力規制委員長(中央)=7日、福井県庁

 原子力規制委員会の田中俊一委員長は7日、福井県庁を訪れ、西川一誠知事と面談した。西川知事は、高速増殖原型炉もんじゅ(敦賀市)の廃止措置について「せかせてはいけないときもある。細心の注意を持って廃炉に対応してほしい」と求めたのに対し、田中委員長は「(臨界のリスクを取り除くため)早く燃料を取り出し、ナトリウムを始末すべきだ」と述べ、リスク軽減を急ぐ必要があるとの考えを示した。

 田中委員長は冒頭、原子力規制委員会が新規制基準に適合していると許可し、再稼働した関西電力高浜原発3、4号機(高浜町)に触れながら「福島事故のようなことを絶対起こさせないとの考えで、新規制基準を作った。福島のような事故が起きる恐れがあれば、許可は出さない」と強調した。

 西川知事は「福井には再稼働や40年超運転、廃炉、プルサーマルなどさまざまな課題がある」と前置き。その上で▽現地での規制委の人員の充実強化▽原発の安全の国民への説明▽原子力の人材育成―など6項目を要望した。

 規制委は使用済み核燃料を金属容器に入れて保管する「乾式貯蔵」への移行を電力会社に呼びかけている。西川知事は「どんな量でも、いつまであっても大丈夫というものではなく、中間貯蔵施設が必要」とし、あらためて県外搬出を強調した。

 これに対し、田中委員長は「政策的な問題が絡む。すぐに答えが出るものではなく、安全性の確保を最優先に取り組むべきだ」との考えを示した。

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