豪州産牛肉の輸入量

 ■食べれば食べるほど、やせる牛肉

 最近、焼き肉業界で、ある牛肉がひそかに話題を呼び始めています。自然の環境で放牧され、牧草のみで飼育された牛のことで「グラス・フェッド・ビーフ」(牧草飼育牛)と呼ばれています。

 このグラス・フェッド・ビーフこそが「食べ続けるとやせる」といわれる牛肉で、肉質は赤身が多く、肉本来のかみ応えと香りが楽しめます。私も何度か食していますが、いわゆる、霜降り牛肉の脂肪の入り方をしておらず、切断面がきれいな赤身を主張してきて、非常にかみ応えがありました。これが牛本来の肉の味と高い香りなのかとかみしめつつ、深い味わいを楽しむことができました。

 一方、まだまだ流行の端緒ということもあり、うま味を残すおいしいグラス・フェッド・ビーフは高価だと思われています。理由は、主要輸入先のオーストラリアからのデータを見れば一目瞭然で、まだまだ冷凍物が多く、うま味の残る冷蔵物の輸入が少ないからです。冷凍することで、肉の細胞膜が壊れやすく、解凍時に壊れた細胞膜から水分(うま味)が抜けることがよくあります。いわゆる、ドリップといわれる現象です。

 

 これがはやり始めているのは「やせる」「体に良い」という時代にマッチしたキーワードが先行しているからです。牛はもともと草だけを食べて生きる反すう動物で、4つの胃袋を持ち、何度もかみ返しながら牧草を消化します。日本で輸入可能なグラス・フェッド・ビーフの主産地であるニュージーランド、オーストラリアは、豊富な降雨量に恵まれ、長い日照時間等、牧草が育つには絶好の環境です。グラスフェッドは、ストレスのない環境での自然な飼育方法が牛本来の効果を引き出しています。

 一方、普段、われわれが食べている牛肉は「グレイン・フェッド・ビーフ」(穀物飼育牛)と呼ばれ、穀物で飼育されています。日本では、霜降り牛肉を生産するために、牛舎内のさくに入れ、高カロリーの穀物飼料を与えて運動を制限し、人工的に太らせる飼育が主流です。

 グラス・フェッド・ビーフ、グレイン・フェッド・ビーフのどちらが良いというのはありませんが、今回はすでに流行の兆しをみせるジビエとともに、今年の牛肉流行キーワードになると予測するグラス・フェッド・ビーフについて解説しましょう。本寄稿については、グラス・フェッド・ビーフをリーズナブルに提供する「肉塊UNO」(港区西新橋)宇野オーナーへのインタビューをベースに執筆しました。宇野オーナー自身も糖質制限を前提に、グラス・フェッド・ビーフを毎日食することにより、2カ月で体重を78キログラム→68キログラムへと健康的に10キログラム減量した実績を持っています。

 宇野オーナー自身がグラス・フェッド・ビーフを食べてどのようにやせたのか? たいへん興味のあるところです。食事の一例としては、朝食は果物とゆで卵、昼食は焼き魚と小鉢などの定食、夕食はグラス・フェッド・ビーフ500〜600グラムと野菜です。断糖ダイエットではなく、あくまで糖質制限をしたということで、たまにはパンやご飯などの炭水化物も摂取し、適度の運動も欠かしませんでした。2カ月継続した結果として、肌がきれいになり、安眠で疲れづらく、体調良好、おまけにやせる肉体を手に入れることができたといいます。

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