子どもが外で遊んでいて蚊などの虫に刺されることが多くなってきました。刺されたところは赤くなって膨らみ、かきむしるため、かき傷が絶えません。薬を塗り、かさぶたになって治りかけてもまたかきむしるため、なかなか治りません。対処法などあれば教えてください。(福井市、30代女性)

 【お答えします】横田日高 福井赤十字病院 皮膚科副部長

 ■お風呂の温度低めに、爪は短く

 お子様がかゆみに悩まれていては心配ですね。夏は蚊や蜂やブユが飛び回ります。子どもはかゆみを我慢することが難しいため、無自覚に皮膚をかきむしることが多いと思われます。

 対策としてはまず、虫に刺されないようにする必要があります。虫が多い場所に行くときは肌を露出しないよう長袖、長ズボンの服装が望ましいです。子ども用の虫よけスプレーを使うのもよいです。

 それでも刺されてしまったら、何よりもスキンケアが重要となります。汗や汚れを放置してしまうと、皮膚のかゆみの悪化の原因となります。汗や汚れはお風呂やシャワーでしっかり洗い流しましょう。

 皮膚温が上昇するとかゆみを感じやすくなるので、お風呂の温度は低めに設定するのが望ましいです。入浴後に虫刺され用の薬を塗りましょう。かゆくて我慢できなさそうなときは、患部を冷やしてみるのがよいです。保冷剤でしばらく冷やしていると、かゆみも自然に治まっていきます。また、寝ている間に皮膚をかきこわさないように、爪は短く切ってあげてください。

 ■症状強ければ皮膚科受診

 子どもの皮膚はバリアー機能が弱いのでとびひになってしまうことも多いです。とびひは黄色ブドウ球菌という細菌が傷口に感染することで起こります。他人にも移るので注意が必要です。同じタオルなどを使うと感染が広がってしまう場合もありますので、感染防止のためにタオルの共用などは避けましょう。

 子どもの皮膚は大人に比べると柔らかいので、刺された場所がアレルギー反応で腫れ上がったりすることも多くあります。ほとんどの場合は一過性のもので心配はありませんが、ごくまれに慢性EBウイルス感染症という難病にかかった場合、蚊に刺された部位が異常にただれたり、高熱を出したり、全身のリンパ節が腫れたりすることが知られています。症状があまりに強い場合は皮膚科で診察を受けることが大事です。

関連記事
あわせて読みたい