おとましやHPより。これがそのふくこむぎ!準強力粉なのでピザやうどんにするとよりそのおいしさを楽しめるんだとか。

大人気の野菜天ぷらうどん

ゆるい食堂のために前日から仕込んだうどん

ふくこむぎうどんはゆるい食堂でも人気メニューで、すぐになくなってしまいました。

 はじめまして、福井県立大学3年の野尻穂乃佳です。

 みなさんは「ふくこむぎ」ってご存知ですか?ふくこむぎは、実は私の在学する福井県立大学生物資源学部で開発された小麦粉なんです!
 ふくこむぎってなんだかゆるくて、かわいい名前ですが、その誕生の裏側には熱い男たちの物語がありました。
 今回はその物語についてご紹介したいと思います。

 小麦粉ってとても身近な食材のひとつですが、自給率はそれほど高くありません。
 ごはん派よりパン派の人も最近は多いですよね!でもお米に比べると圧倒的に小麦粉の方が外国のものを毎日食べています。
 「美味しくて安心安全な小麦粉を地元で作りたい!」
 そんな思いがふくこむぎの生みの親である、福井県立大学の村井耕二先生の探究心に火をつけました。
 それからは毎日が研究の日々!
 福井県立大学構内で様々な品種の小麦を栽培し、福井県で栽培できる最高の小麦を探し求める日々が続きました。
 10年にも渡る研究の結果、やっとのことでたどり着いた福井県の特産小麦粉、
 それこそがふくこむぎです。

 村井先生の「体に良くて美味しい小麦粉をみんなに食べて欲しい!」という熱い思いは、また別の男の心を動かします。
 現在もなお福井県坂井市三国町でふくこむぎを栽培している農家の村瀬志信さんです。
 村瀬さんは現在ふくこむぎやふくこむぎを使ったうどんの乾麺などを販売する「おとましや」、またふくこむぎのうどん屋さん「百姓屋」も経営されています。

 このうどん 本当においしい!!!
 一番人気の野菜天ぷらうどんをいただきました。小麦の風味がほんのりとする麺にそれを引き立てるお出汁がマッチしていて、温かくやさしい味です。「素材そのものの味を味わってほしいから余計なものは入れない」「天ぷらの野菜もすべて地元のものを使って、食べた人が元気になってほしい」という村瀬さんのポリシーがたっぷり詰め込まれたうどんです。
 小麦粉の生産からうどんの加工まで一貫して村瀬さんが携わってやっと完成するうどん。食べる人の健康を願う気持ちを追求したうどんだから、食べるとあったかい気持ちになるのかもしれません。

 ふくこむぎが10年以上の歳月を経て、誕生した背景には、たくさんの人に安心安全で体に優しい小麦粉を食べて欲しいという思いとその思いを形にするために奮闘した人たちの努力があります。
 その思いがゆるい食堂でかたちになりました。
 今回はふくこむぎで村瀬さんにアドバイスも頂き、うどんを作りました。

 私はゆるい食堂当日にもスタッフとして参加させていただいたのですが、当日来てくれた子供たちの美味しいっ!の一言や笑顔に触れて、このために、ふくこむぎが作られたんだなぁと感動してしまいました。

 ゆるい食堂は来てくださった方もスタッフもゆる〜く楽しみながら、大切なことをたくさん感じられる食堂です。毎回たくさんの生産者の方が食べ物を提供して下さいます。
 野菜やお肉も労力をかけて作ってくださっている方がいて、その人たちが作ってくださった食べ物で私たちの体ができているんですね。
 とっても大事なことだけれど、すっかり忘れていました。
 作ってくださった人の思いが詰まった食材のひとつひとつに感謝して味わうと、より一層おいしく食べることができて、ゆるい食堂での食事の時間はとっても楽しかったです。
 今まで当たり前に感じていた「食べる」ということが当たり前じゃないということに気づかされたゆるい食堂でした。

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 福井の若者や学生、公務員、起業家、経営者、研究者などがゆるくつながり活動する一般社団法人ゆるパブリック(略称:ゆるパブ、2015年福井に設立)が、さまざまな視点から福井のまちの「パブリック」に迫ります。2016年3月まで鯖江市に「ゆるい移住」していた江戸しおりさんを中心に執筆中。

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