坂井市三国町の越前松島水族館は六日、ロシアタンカー重油流出事故から十年を節目の事業として作製、福井新聞社から出版した絵本「イルカのラボちゃん」百冊を同市に寄贈した。


 絵本では、事故によって押し寄せる重油で生存を脅かされた生後半年のイルカを、スタッフやボランティアが遠い場所に移送し、帰ってくるまでを描く。赤ちゃんイルカを長時間にわたって移送した例はなく、”奇跡の救出劇”と呼ばれている。


 市役所では作者の鈴木隆史・同水族館長と、絵を担当した同町陣ケ岡の山崎洋子さんの二人が、坂本憲男市長を訪問。坂本市長に一冊を手渡して懇談し、二人は「環境の大切さや動物愛護の精神を盛り込んである。子供たちの意識を育てるのに役立ててもらいたい」と話していた。


 絵本の一般販売は、先月末から県内書店で始まっているが、市では寄贈本を市内の保育園、幼稚園、小中学校に配り、図書館にも備えることにしている。

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