雄島コミセン前の水車や帯のまち流しの竹細工など製作した神林洋一さん(右)=6月27日、福井県坂井市雄島コミュニティセンター

 福井県坂井市雄島コミュニティーセンター(コミセン)に自作の木製品や竹細工の寄贈を約10年間続けている男性がいる。中でも、同コミセンの玄関に設置された水車はシンボルとして親しまれ、手作りゲームは夏祭りで子どもたちの人気を呼ぶなど評判になっている。

 男性は同市の神林洋一さん(79)。船員時代にかじを取った貨物船を形に残そうと、模型を作り始めたのがきっかけだった。帆船や豪華客船を手掛けるうち、作る楽しみや完成時の達成感が強まり、竹細工や木工を始めた。

 知り合いから促され、これまで約60点を同コミセンに寄贈。コミセン入り口には“神林コレクション”がずらり並ぶ。シンボルの水車は約3年前に1カ月ほどかけて制作した。直径が約2メートルあり、イベント時は水を流して回転させ訪れる人の目を引いている。

 子どもたちに木のぬくもりを感じてもらおうと、スマートボールやビー玉を転がす木製ゲーム、ダーツ板なども作った。地元の夏祭りで毎年活躍し、ゲームの前には子どもの行列ができるほど。ほかにも同市三国町地域で開かれる「帯のまち流し」を題材にした竹細工や、コミセンの棚や看板も制作。イベントでは児童対象の木工教室も開いている。

 同コミセンの島崎昭治センター長は「制作を依頼すると予想以上の出来栄えで驚く。コミセンを身近な存在に感じてもらえてうれしい」と話す。神林さんは「ものづくりは生きがい。これからも寄贈を続けてたくさんの人に見てほしい。子どもたちには、ものづくりの楽しさを伝えたい」と話していた。

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