福井県丹南地区の県立高再編に向け、県教委は3日の県議会総務教育常任委員会で、有識者や地元経済界、教育関係者でつくる懇談会の初会合を7月中に開き、早ければ年内、遅くとも年度内には再編計画案をまとめる考えを明らかにした。これまでに再編が進められた奥越、若狭、坂井各地区の例や準備期間を踏まえると、2020、21年度ごろのスタートが目標とみられる。

 丹南地区の県立高は、鯖江、丹南、丹生、武生、武生東、武生商業、武生工業の7校。県高校教育課によると、高校1年の生徒数はピーク時の1989年の3339人から2016年は1894人となっている。

 さらに20年には16年比で123人、25年に230人、31年には418人減る見込みで、同課の担当者は「学校2校分に相当する生徒が減る。これまでは学級数や1学級の人数を減らして対応してきたが、今後は適正な学校規模の維持が困難」と指摘する。

 09年に策定された県立高の再編整備計画では、県全体で1学年当たり4~8学級を適正規模と位置付け、既存の職業系学科を集約して総合産業高校を設けることを基本的な考え方にしている。

 丹南地区では丹南、武生商業、武生工業が4学級、鯖江、丹生が5学級で、学校規模の維持と活力向上に向け、これらの学校・学科の在り方が焦点になるとみられる。また、鯖江市の中学生の37%、越前市は20%が福井市内の高校に進学しており、他地区に通う生徒が比較的多い。普通科を含めた学校・学科の魅力づくりも課題になる。

 丹南地区の懇談会は、丹南5市町の教育長や中学校長代表、教育委員経験者、女性代表、商工会議所や商工会の代表、7校の同窓会、PTA代表の計30人で構成する。2カ月に1回程度のペースで3~4回開かれる見通し。

 森近悦治教育長は「子どもたちの教育環境をより良くすることを基本に、地域産業を支える人材の育成など学校に対する地元の期待も十分考慮しながら、丁寧に議論を進めたい」と述べた。

 県立高再編を巡り、県教委は未着手の地区のうち、二州や福井に先行して、丹南から議論を進める方針を示していた。

関連記事