福井県内の最高路線価地点となった福井市中央1丁目の福井駅西口広場通り周辺=4月5日(福井新聞社ヘリから)

 国税庁は3日、相続税や贈与税の算定基準となる2017年分の路線価を発表した。福井県内の最高路線価地点は昨年までの「駅前電車通り」(福井市中央1丁目)から、新たに調査地点となった「福井駅西口広場通り」(同)に変わり、1平方メートル当たり28万円だった。昨年の駅前電車通りの同26万5千円と比べると、最高路線価地点としては1992年以来25年ぶりに上昇に転じた。

 県内では昨年に再開発ビル「ハピリン」やビジネスホテルが開業するなど、北陸新幹線の延伸を見据えたJR福井駅西口周辺の整備事業による経済活性化への期待感が表れた。最高路線価地点は同駅西口からハピリンまでの路線。一方、県内の標準宅地の対前年平均変動率は、昨年と同じマイナス1・6%で24年連続下落した。

 全国約32万5千地点の標準宅地評価額の対前年変動率は全国平均で0・4%。2年連続プラスとなった。大都市圏を中心に13都道府県では上昇し、2県は横ばい、32県が下落した。大都市圏と地方の二極化傾向が依然続いている。

 地方の疲弊が目立つ一方、住宅需要や訪日外国人観光客のインバウンド需要の恩恵を受けた大都市圏を中心とする地域は伸びた。地方では政府の景気浮揚策が十分な効果を上げていないことがうかがえる結果となった。

 都道府県の中で変動率の平均値が最も上昇したのは3・7%の宮城。仙台市で地下鉄東西線が開業し、沿線の開発が進んだ。これに東京(3・2%)、沖縄(同)が続いた。最も下がったのは秋田県の2・7%だった。

 対前年変動率がプラスからマイナスに転じたのは昨年4月の地震で被害を受けた熊本県で、前年の0・1%からマイナス0・5%になった。

 路線価の全国1位は32年連続で東京都中央区銀座5丁目にある鳩居堂前の銀座中央通りになった。路線価は4032万円で、バブル期の影響を受けた1992年に同地点で記録した全国最高路線価(3650万円)を更新した。

関連記事
あわせて読みたい