天の川・いて座付近(提供:福井県自然保護センター)

 皆さんは、福井県大野市の星空が、2年連続日本一に輝いたことを、ご存知ですか?

 北は北海道から南は沖縄まで、全国約160カ所の中から、大野市が一番「星空観察に最適」という結果が出ているのですよ。どうしてそんなことが判るのかって?
 それをこれからお話しいたしましょう。
 

■日本一には訳がある


 今を去ること19年前、昭和63(1988)年の夏に、環境省が「全国星空継続観察(スターウォッチング・ネットワーク)」というものを始めました。これは、夜空の暗さを「数値」で表し、大気汚染の状況を継続的に調査しようっていうのが目的なんです。これにずっと参加していたところ、平成16(2004)年、平成17(2005)年、2年続けて、なんと日本一の「数値」が出た!!ということなんです。

 夜空の暗さをどうやって「数値」にするかって? 順を追って説明しましょう。まず、観察の方法から。3通りの観察をします。

(1)肉眼で「白鳥座」「たて座」「いて座」付近に、天の川が見えるか確認する。(天の川って、当然見えるものと思っていませんか。それが違うんですねえ)

(2)双眼鏡で、ベガ(織女星)を含む三角形の中で、いくつ星が見えるか確認する。(双眼鏡のピントを合わせるのが、これまたなかなかオオゴトなんですよ)

(3)最後に定められた基準で、天上の写真を撮る。(要はこの写真判定で、「数値」が出るので、ドキドキものです)


 以上の結果を総合判定して、全国の「数値」が発表されます。そこでめでたく大野市は2年連続で日本一に輝いた・・・・ということです。少しは興味を持っていただけましたか? 我と思わん方は、今年のスターウオッチングにぜひ参加してください。

 次に、平成17年に日本一となった大野市六呂師では、どのように星が見えるか、今回は特に「天の川」についてお話ししましょう。