時折まぶたがピクピクとけいれんします。数日間続き、治ったと思っても、またしばらくするとけいれんが起きます。こんな症状が2〜3カ月続いています。視野や視界に異常はなく、生活に不具合はありません。普段パソコンに向かう仕事をしているため、基本的に目は疲れている状態です。また、近視のためメガネとコンタクトをしています。予防策などがあったら教えてください。(福井市、48歳男性)

 【お答えします】田中波 福井大医学部 眼科医員

 ■単純性筋けいれんの可能性

 視野や視界に異常がなく、生活に支障がないといっても、ピクピクまぶたがけいれんするのは不快なことと思います。おそらく疲労やストレス、睡眠不足などが原因で起こる眼輪筋の「単純性筋けいれん」、医学的には「眼瞼(がんけん)ミオキミア」であると思われます。症状が悪化することはありませんし、2〜3日続いた後に消えたり、再び現れたりしますが、基本的には治療の必要はありません。

 眼瞼ミオキミアの原因については、全てが解明されているわけではありませんが、疲労などにより眼輪筋の代謝や末梢(まっしょう)神経の働きに乱れが生じ、筋肉が勝手に収縮を繰り返すものと考えられています。長時間パソコンの使用が続くと、目の疲労が蓄積し血流が悪化して症状へとつながるので、対策としてはこまめに休憩をとったり、遠くの景色を眺めたり、入浴や目の周りを温める「ホットアイマスク」をしたりするのが効果的です。血流が良くなり、症状の軽減が期待できます。

 また、心理的ストレスも原因の一つなので、適度にストレス解消やリラックスすることも大切です。コーヒーの過度な摂取はカフェインの刺激が症状を悪化させることもあるので気を付けてください。

 ■症状の長さ、範囲に注意

 先述の通り、眼瞼ミオキミアは治療する必要はありませんが、以下の場合は眼瞼ミオキミア以外の病気の可能性が疑われます。

 (1)症状が数週間以上続く(2)まぶた以外の部分も動く(顔面けいれんが疑われます。進行すると口元や頬にまで範囲が拡大し、しばらく目をつぶったままの状態に陥ることもあります)(3)生活に支障がある(眼瞼けいれんが疑われます。目の周りの筋肉がけいれんして、目があけにくくなり、まばたきがうまくできなくなります)。

 このような症状に当てはまる場合は、病気によっては注射などで改善が見込めますので、早めに専門医を受診し、継続的な治療をすることをお勧めします。

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