大雪の影響で枝が折れ、花がまばらなアジサイ園=26日、福井県若狭町天徳寺の若狭瓜割名水公園

被害を受ける前、一面に咲き誇るアジサイ=2014年、福井県若狭町天徳寺の若狭瓜割名水公園(同公園管理組合提供)

 例年多くのツアー客が訪れる福井県若狭町天徳寺の若狭瓜割名水公園アジサイ園が、2月の大雪で枝が折れた影響で花が咲かない状態となっている。咲いているのは例年の1割程度。今年は開園20周年の節目だったこともあり、関係者は肩を落としている。

 アジサイ園は1997年、地元区民でつくる若狭瓜割名水公園管理組合が、景観向上のために整備した。西洋アジサイを中心に約1万本あり、区民が剪定(せんてい)や土の入れ替え、古くなった株の植え替えなどをしている。

 例年6月中旬ごろから花が咲き始め、下旬ごろに見頃を迎える。青や紫色の花が咲き誇り、一面じゅうたんのような景観を楽しめる。関西や名古屋方面を中心に多くの旅行会社が瓜割の滝とともにアジサイ園をツアーに組み込んでいる。

 同組合によると、20年間でこれほど大きな被害が出たのは初めて。2月の大雪は水分を多く含んだ重い雪質で、3月末から4月上旬にかけて区民が折れた枝を取り除く作業に追われるほどだったという。4月以降に雨が少なかったことも影響したとみられる。

 折れた枝からは再び新芽が出るため、植え替えの必要はない。組合では来年以降、雪の重みに耐えられるよう枝を束にして縛るなどの積雪対策を考えたいとしている。

 三木和俊組合長(63)は「区民が総力を挙げて手入れをしてきただけにがっかり」と肩を落とす。ここ数日は1日に3、4件程度ツアー会社から見頃の問い合わせがあるが、状況を説明している。例年見頃に合わせて行っているライトアップなどのイベントは中止するという。「楽しみにしているので断るのも心苦しい。今年は手入れに注力し来年は期待に応えたい」としている。

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