■園生活への順応はあわてずに
 
 桜の花も咲き、春は一年中で一番心弾む時期ですね。多くの人が新たな生活に向かっての門出の季節でもあります。

 お子さんの入園生活いかがですか? 泣かずに登園できるようになりましたか?

 おうちの人にとっても、早く園生活に慣れてほしいと思うものですが、当の本人にとっては、大人が思う以上に大変なことなのです。今まで、お母さんやおうちの人の元で安心して暮らしてきたのに、突然一番頼りにしているお母さんやおうちの人と別れて、知らない人たちと一日の一時を過ごさなければならないのです。大人が思う以上に、お子さんにとっては精神的にも肉体的にも大変なことであるということをまず理解してあげてください。

 なかには、早く慣れないことが、何か申し訳ないことのように思っておられるおうちの方もおられますが、決してそうではないのです。これまでのお母さんとの絆(きずな)がしっかりしていたという証拠でもあるのです。時間をかけられる人は、できるだけ時間をかけて園の生活にゆっくりと慣らしていってあげてほしいものです。

 このことは、大人の時差ぼけと同じく、小さい子が飛行機や新幹線などであまり急速に移動したり、新しい環境に置かれたりすると、体の見えない部分にずれが生じるので、なるべくゆっくりと移動したり慣らしていくことが望ましいといわれていることにも通じるのではないでしょうか。

■パパ・ママの心構えも重要なポイント

 泣き叫ぶお子さんを園に置いていかなければならない、おうちの人たちにとっても、後ろ髪惹かれる思いでしょう。そして家庭や職場にあっても、お子さんのことが気になって仕事が手につかない、そういう思いではないでしょうか。でも、お預けになった以上お子さんのことは園を信頼して、ご自分の仕事に心を向けてください。以心伝心でそんなお母さんの心が子どもの伝わり、かえってお子さんを不安にしてしまうものです。

 最近のお子さんは、昔に比べてずっと園に慣れるのが早くなりました。人なれしているというのでしょうか、社会なれしているというのでしょうか。ですから、ぜんぜん泣かずに園生活にスムースに入れるお子さんもおられます。また、泣いたとしてもおうちの人が迎えにきてくれることがわかると、比較的早くに泣かずに過ごせる理解の早い子もおります。