■1000年以上前に訪れた運命の出会い

 最近、コーヒーへの関心が高まりをみせています。コーヒーに関する出版物やイベントも増え、その歴史や科学、社会学的研究を行う人も多くなりました。コーヒーを「知って味わう、味わって知る」、すなわちコーヒーを「知ること」と「味わうこと」はつながり、常に知識を深めていけば味の世界をも広がっていくのです。

 さて、人間とコーヒーとの出会いは1000年以上も前のことです。エチオピア南部のアビシニア高原に、野生のコーヒーの木がひっそりと人目に触れることなく育っていました。ある日、ヤギ使いのカルディという男がいて、放し飼いにしていたヤギが、その木の赤い実を食べて興奮しているのを見ました。

 彼は、修道院の僧侶と相談し、その実を食べてみることにしました。すると全身に精気がみなぎり、気分がすっきりとしてきました。それ以降、僧侶たちが夜の勤行の際、眠気覚ましとしてこの赤い実を煎じて飲むようになりました。

 このように、コーヒーは食用、薬用、酒用、嗜好飲料と変遷しながら発展してゆきますが、一般の人々の前に出現するのは15世紀となります。エチオピアからアラビア半島に広がり、ヨーロッパへと広がっていきます。

 コーヒー好きだったローマ方法クレメンス8世は、異教徒に独占させておくのはもったいないと考え、コーヒーに洗礼を施してキリスト教徒の飲み物としての資格を付与しました。これにより、コーヒーはヨーロッパで広まっていったのです。

■ブラジルがコーヒー大国となったロマンティックな理由

 その後、15世紀となり中近東からヨーロッパに伝わり、中南米へと渡っていきました。現在、ブラジルが世界一の生産国となったのにはロマンチックなエピソードがあるのです。

 

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