世界で二体しか見つかっていない絶滅ほ乳類デスモスチルスの全身骨格化石のレプリカが二十八日、福井市自然史博物館にお目見えした。迫力ある姿が来館者を太古の世界へと誘っている。

 同博物館が開く特別展「樺太・千島―北の秘境に挑む」(七月十四―九月二十四日)で展示されるもので、特別展に先駆けて披露している。

 デスモスチルスは二千万―千万年前に生息していた束柱目の絶滅動物で、小さな柱が束になったような歯が特徴。全身骨格化石は樺太(サハリン)と北海道枝幸町でのみ見つかっている。同じ束柱目のパレオパラドキシアの胸骨の化石は高浜町で発見されている。

 今回展示している全身復元骨格は体長約三メートル、体高約一・三メートルで、北海道大総合博物館の所蔵。一九三三年に樺太の敷香町気屯川の新生代第三紀中新世の砂岩層で発見され、七五年にサイやバクなどを参考に復元された。約千四百万年前のものとみられている。