三十日のJR越美北線全線運転再開を控え、不通となっている一乗谷―美山間九・二キロの試運転が二十五日始まった。上下十七本が三年ぶりに線路を走り、電気系統などをチェックした。

 試運転の列車は、上下線でそれぞれ不通となる前の一乗谷駅と美山駅で乗客を降ろした後、そのままレールを走行した。

 運転士はカーブ前の減速ポイントや駅構内の信号機の作動を順次確認。一方、警報機の付いた十一カ所の踏切には工務関係の社員らが待ち構え、通過時に踏切音が鳴るかなどをチェックした。

 足羽川に架かる鉄橋の近くでは、久しぶりの姿を写真に収めようというアマチュアカメラマンらも詰め掛けた。鯖江市の南雲慶一さん(69)は「奥越での撮影のため、越美北線はよく使っている。試運転初日で記念にしたい」と話した。

 代行バス運転の切り替え点となってきた美山駅隣にあるコンビニの店長江波富士夫さん(48)は「この三年間、朝夕は不通区間に住む子どを送り迎えする親の姿が大勢あった。もうすぐそんな苦労もなくなりますね」と顔をほころばせていた。試運転は二十九日まで続けられる。

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