海外に福井の魅力を発信しているサイト「ECHIWA」の一場面=福井県越前市の卯立の工芸館

 記者がまちづくりの実践に取り組み、その過程を伝えてきた福井新聞まちづくり企画班が、海外に向けて福井の魅力を発信するサイト「ECHIWA(エチワ)」を立ち上げて半年が過ぎました。企画班ではECHIWAプロジェクトの次のステップとして、6月28日に福井県越前市今立地区で外国人観光客を主なターゲットにして越前和紙の魅力を伝える体験ツアーを開きます。

⇒福井の魅力発信「ECHIWA」

 企画班のメンバーは「まちづくりを取材する記者からまちづくりする記者へ」をモットーに、郷土の食にスポットを当てるイベントや中心市街地の空きビルを再生する取り組みを地域の人たちの協力を得ながら進めてきました。そうした活動を通じて実感した「福井は派手な観光都市ではないけれど、豊かな伝統の技や食に囲まれた誇るべき暮らしがある」という視点でECHIWAを編集しています。

 訪日客を呼び込むインバウンドが地方創生のかぎとされるのは、なにも“外貨獲得”だけが目的ではありません。外からの目を通じてまちの魅力を再発見し、その輝きが持続していくように考え、動きだすことのほうがまちの未来には重要だと考えます。インバウンドを、身近すぎて見過ごしているまちの可能性を掘り起こすきっかけにはできないでしょうか。

 今回の体験ツアーは、少人数の記者チームが地域の人たちと企画した小さなものです。どれほどの参加者を集められるかはまだ分かりませんが、地域から始める「草の根インバウンド」の第一歩にしたいと思っています。

関連記事