北陸・中京新幹線開通後のイメージ

 北陸と中京圏のアクセス向上策として、福井県の西川一誠知事が敦賀と名古屋を結ぶ「北陸・中京新幹線」の整備検討を提案した。

 北陸・中京新幹線が開業すれば、福井―東京の移動時間は大幅に短縮される。実現の最大の壁は「費用対効果」。新たに建設の必要な敦賀―米原が、投資に見合うとされる数値の「1」を上回れるかどうかが事業化の鍵となる。

 国は昨年、北陸新幹線敦賀以西ルートの候補の一つだった米原案の費用対効果を2・2とする試算を公表。北陸・中京新幹線も同じ区間を通ると想定されるが、2・2は北陸と関西方面の行き来が米原経由となることで生じる収益を見込んだ値。ただ敦賀以西は小浜・京都ルートに決定したため、この収益はなくなり、数値は大幅に低下する見込みだ。

 2023年春に北陸新幹線が敦賀に延伸し、27年にはリニア中央新幹線東京(品川)―名古屋が開通する予定。その後、北陸・中京新幹線が完成すれば、福井―東京の所要時間は北陸・中京とリニアを乗り継ぐと1時間52分になると県は試算。北陸新幹線だけを利用した場合の2時間53分から大幅に短縮するとみている。金沢―東京も12分縮んで2時間16分になる見込み。

 このため福井、金沢と首都圏の行き来が中京経由となる収益で、県は「1を上回ることも考えられる」と指摘するが、北陸新幹線の金沢以東と首都圏を行き来する収益が減る可能性がある。さらにリニアの大阪延伸を控えるため、各方面との所要時間に変化が生じる可能性があり、さまざまな角度から方策を整理する必要がありそうだ。

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