文化審議会が十五日答申した登録有形文化財に、本県から小浜市にある「高鳥歯科医院」三棟、「都菓子舗」三棟の計六件が選ばれた。これで県内の同文化財は五十四件となる。

 高鳥歯科医院(小浜市小浜鹿島)は、一九二五(大正十四)年ごろ建てられた診療所兼主屋、離れと、明治初期の土蔵から成る。木造二階建ての診療所兼主屋は延べ一一三・八平方メートル。外観は、モルタル洗い出しで、窓の下にレンガタイルが施されているなど、木造でありながら西洋風のデザインで当時の流行を映し出している。数寄屋風の離れ、漆喰(しっくい)塗りの土蔵は繊細で丁寧に仕上げられている。

 都菓子舗(同)は、一九二六年建築の店舗兼主屋、明治中期の作業所、土蔵で構成。木造二階建て、延べ八四・九六平方メートルの店舗兼主屋の外観は、二階部分を横板張りにしたドイツ風の造りで、庇(ひさし)の幕板をそのまま看板として使っているのが特徴。作業所は明治中期の町家の姿をよく伝え、土蔵の屋根には登梁(のぼりばり)が見られる。建造物の登録有形文化財は、築五十年以上経過し歴史的景観に寄与、高いデザイン性を備えることなどが登録条件。

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